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自動車リサイクルができた背景

2002年当時の使用済自動車のリサイクル処理の状況

年間約400万台(中古車輸出も含めると約500万台)排出される使用済自動車は、有用な金属・部品を含み資源として価値が高いものであるため、解体業者や破砕業者における売買を通じて流通するなかでリサイクル処理が行われていました。

使用済自動車のリサイクル率は80%と低くはなかったものの、金属などの素材や部品としてリサイクルした後に残る“シュレッダーダスト”を処理するための埋立処分場の逼迫、鉄スクラップ価格の低下の影響により、逆有償化(自動車所有者が処理費を負担し引渡す状況)が進展するとともに、使用済自動車の不法投棄・不適正処理の懸念が生じる状況にありました。

使用済自動車のリサイクル処理に際して行われるカーエアコン冷媒の「フロン類」の確実な破壊処理、爆発性があるために専門技術を要する「エアバック類」の処理についても十分に進行していませんでした。

使用済自動車の不法投棄の例と状況調査結果
<不法投棄の例>
提供:経済産業省、環境省

<状況調査結果>

使用済自動車のリサイクル処理における問題

  • 不法投棄された使用済自動車から有害物質流出により土壌・地下水等が汚染される問題。
  • 不適正な処理により大気放出されたフロン類がオゾン層を破壊し、生態系を変化させる問題。
  • 衝突時の衝撃から乗員を保護するためのエアバッグやシートベルト・プリテンショナー(両者をあわせてエアバッグ類)は爆発性があるため、その安全な処理には専門的な技術が必要になっている問題。
  • シュレッダーダストの殆どが廃棄物として埋立処分がなされていた問題。

以上の問題に対応するため、循環型社会形成推進基本法に基づく第5番目の個別法として、2002年7月12日に使用済自動車の再資源化等に関する法律(通称「自動車リサイクル法」)が制定され、2005年1月1日から施行されました。